THE NONEXPERT a view, not a verdict.

任天堂(7974):市場が織り込まない「利益率回復」という勝ち筋

相場を眺めていると、時折「あ、これは」と目を留めざるを得ない瞬間がある。市場全体が熱狂しているような分かりやすい場面ではない。株価が示唆する評価と、実際のビジネスが稼ぎ出している実力との間に、見ていて恥ずかしくなるほどの大きな乖離(ギャップ)が生じているような、「静かな」瞬間だ。今、まさに任天堂(7…

藤倉コンポジット(5803):PER71倍の「完璧な前提」にかける賭け

藤倉コンポジット(5803)に対する市場のコンセンサスは、シンプルかつ魅惑的だ。AIインフラの構築ラッシュと、日本のコーポレートガバナンス改革という二つの追い風を受け、さらに円安が海外収益を膨大な国内利益へと増幅させている――。売買代金3184億7000万円、1日で11.88%もの急騰を演じ、株探に…

ソフトバンクグループ:利益急増の裏に潜むキャッシュフローの「空白」

ソフトバンクグループ(9984)に対する現在のコンセンサスは至ってシンプルだ。Armというエンジンが回り、円安が追い風となり、投資ポートフォリオがついに息を吹き返した、というもの。日経平均株価が5万2,000円台の安値圏から一時5万9,513円近辺まで上昇する過程で、同社もその波に乗り、株探のデータ…

伊藤忠商事:株価1,987円、PER14.6倍はあまりに過小評価ではないか

現在の株価1,987円という伊藤忠商事(8001)の水準は、率直に言って、同社が描いている成長ストーリーに対してあまりに割安だ。この株価と実態の間のギャップこそが、まさに投資の好機だと私は見ている。kabutan.jpのデータによれば、現在の株価収益率(PER)は14.6倍。同業他社と比較してもディ…

住友商事(8053):市場が見落としている「予想PER 13倍」という歪み

バルク貨物航路の海上保険料なんて、決算説明会で話題にのぼることなどまずない。だが、地政学的リスクによる物流コストの静かな上昇は、利益率の低い商品取引の収益をじわじわと蝕んでいる。こうした細かな変化が2四半期後に「物流コストの逆風」として決算に現れ、アナリストたちが肩をすくめるのが定番の光景だ。今回わ…

三菱商事(8058):サイクル頂点での「利益率低下」リスクを警戒せよ

三菱商事(8058)に対する市場のコンセンサスは、「円安と高水準のコモディティ価格、そして多角的な事業構造が相まって、堅実な成長を続ける優良銘柄」というものだ。Yahoo Financeによれば株価は5,219円。アナリスト予想の平均(5,165.77円)をわずかに上回り、売買代金も約2,451億8…